業務改革やDXというと、大がかりなシステム導入や高額な投資をイメージされる方も多いかもしれません。
しかし、実際の現場では「ちょっとした不便」を解消するだけで、驚くほど業務が楽になるケースも少なくありません。
今回は、私が支援したとある染物屋さんの事例をご紹介します。
現場で起きていた“日常的なムダ”
この染物屋さんでは、
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お店(接客・電話対応)
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作業場(染色作業)
が道路を挟んで別の建物に分かれていたのですが、その結果現場ではこんな問題が起きていました。
- お客さんはお店に来るが、社長は作業場で染色作業に従事していることが多く、その度に社長を呼び出さければならない
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染色作業中は手が汚れるため、携帯電話に出られない
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構内放送を使いたくても、市の所有物であるため、道路をまたいで配線することはできない
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トランシーバーは電波が届かず実用にならない
その結果――
お店にお客様が来る、電話が鳴るたびに、誰かが作業場から猛ダッシュで走るという状況が常態化していました。当時1日あたり7-8回は発生していました。
本人たちにとっては「昔からそういうもの」だったのですが、
第三者の目で見ると、明らかに改善余地のあるポイントです。
高価なシステムは使っていません
このケースで提案した解決策は、とてもシンプルなものでした。
スマートスピーカー(Amzon Echo)を導入するというものです。

皆さんもスマートフォンをお持ちでしたら、「Hey Siri」や「OK Google」と言って音声でスマホの機能を呼び出したことがあるかもしれませんが、スマートスピーカーはあの機能だけを切り出して使えるようにした機器になります。
スマートスピーカーは時間を聞いたり、天気を尋ねたりすることができるのですが、その機能の一つにハンズフリーでの会話というのがあります。2台のスマートスピーカーを用意すれば、それらがつながって会話ができるという機能です。
これらをお店と作業場に1台ずつ設置し、来客があった場合には、お店の方から作業場の方に呼びかけると、手が汚れていてもそのまま応答できるため、無駄な移動や中断なく、社長を呼び出すことができるようになったのです。
必要だったのは、
コンセントに挿すだけの機器(当時1台 約3,000円)を2台だけです。
小さな成功を、最初に作る
この事例で大切にした考え方は、
Early Small Success(初期段階で小さな成功を手に入れる)です。
いきなり完璧な業務改革を目指すのではなく、
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まずは一番困っているところから
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できるだけ低コストで
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すぐに効果を実感できる形で
改善を行う。
そうすることで、
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現場が前向きになる
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「改善すると楽になる」という実感が生まれる
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次の改善に自然とつながっていく
という好循環が生まれます。
コンサルタントとして大切にしていること
私の支援では、
「最新ツールを入れること」や「DXと言える形を作ること」自体を目的にはしていません。
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その現場で
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その人たちが
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明日から少し楽になる
そんな改善を、一緒に考えることを大切にしています。
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